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研究の「師匠」を見つけよう/東京薬科大学生命科学部 教授 山内淳司さん

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「これから研究に打ち込み、研究者として成長したい」そんな思いで迎える研究室選択のとき。研究室はどんな視点で選びますか? リバネスでは「研究室の実績」と「先生の研究理念との相性」の2点が研究室選択に役立つのではと考えました。今回は、東京薬科大学生命科学部 教授の山内淳司さんをご紹介します。※本記事は2019年春号「incu・be」vol.44に掲載されたものです

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学部時代の研究経験を、社会で生きていく力に~人を知り己を知れば百戦危うからず~

東京薬科大学 教授 山内淳司さん
東京薬科大学 生命科学部 分子生命科学科 分子神経科学研究室 教授 山内淳司さん

山内さんは神経伝達に重要なミエリンに注目し、神経の形成や変性がどのように起こるのかの 解明を目指している。ミエリンは多くの希少疾患へのかかわりもわかってきており、医学的にも解明が期待される分野だ。

山内さんのラボでは、研究室に入った1年目で学会への数回の参加と論文1報を執筆することを目標にしている。先生の所属する大学では多くの学生が4年生で卒業する。短い研究生活の中で、学生に身につけてほしいと考えているのが「相手の深層心理を読む力」と「協力する力」だ。

論文の執筆では、エディターの心理を読み、どうすれば最短で説得することができるかを考えなければいけない。また限られた時間の中でデータを出すことは経験の浅い4年生には難しい場合もある。その場合は仲間内で互いに得意な実験を手伝い、協力し合うことを推奨している。「研究は一人ではできないし、研究者は孤独だと育たない」というのが山内さんの考えだ。

自身も他の研究者との繋がりを大切にし、研究を推進している。年間10報の論文を目標に据え、 うち5報は学生が、残り5報は自身の共同研究の成果が出せるような挑戦を続けている。「大きな成果を狙った研究ばかりでは、学生の育成がおろそかになってしまう場合があります。学生の育成と研究の推進の両輪を回すことが大事だと考えています」。

研究理念「日本人としての特性を忘れないで研究をしてください」

生物学は欧米から学問として入ってきましたが、海外のやり方が必ずしも私たちに合っているとは限りません。周りに影響されすぎず、自分らしいやり方で頑固に根気強く続ければ、きっと何かにたどり着くことができる。それが研究の世界だと思います。

教育理念「夢は優しくないけども、見続けることも辛くはないかも」

夢を実現させるための道のりは厳しいけれど、夢に挑戦し続けることは人生を豊かにしてくれます。それに気づいている人は強い。そんな経験を積めるチャンスを提供するのが自分の役目だと考えています。

<先輩達に聞いた、研究室の探し方>

1:自分の進路によって、自分に合う研究室は変わる!?
学部で卒業するのか、大学院へ進学するのか。自分が選択した「研究の時間」の中でどんな挑戦をしたいのかという視点で研究室を探すのも大事です。

2:ウェブHP の更新頻度は研究室の活発さを現している!?
研究室のWeb ページはラボの雰囲気や活性度を知る指標になるかもしれません。たとえば研究紹介が頻繁に更新されていれば、外部へ研究情報を積極的に発信する姿勢が伺えます。

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