Question 1

マイクロプラスチック問題とは？

Accepted Answer

マイクロプラスチック問題とは、自然界の自浄作用のなかで完全に分解されることのないプラスチックが海に残ってしまう問題です。

プラスチックは人工的な化合物であり、自然界で長期間にわたり水や風に晒されることで細かくなります。ただし、完全に分解されて自然に還ることはありません。マイクロプラスチックは回収が困難であり、海洋生物の生態系の破壊が問題になっています。

マイクロプラスチックは、それらを食べた海洋生物が死に至るだけでなく、人体への影響も心配されています。

Question 2

マイクロプラスチックとは？

Accepted Answer

マイクロプラスチックとは、微小なプラスチック粒子のことです。海に流れ出たプラスチックのうち、サイズが5mm以下のものをマイクロプラスチックと呼びます。

自然界にはプラスチックは存在しません。現在マイクロプラスチックと呼ばれているもののほとんどは、もともと人間が購入したり、使ったりした後、ポイ捨てもしくは不法投棄などで回収されなかったごみに由来しています。

Question 3

マイクロプラスチックの種類は？

Accepted Answer

マイクロプラスチックは、発生源によって2種類に分類されます。それぞれの定義を解説します。

一次マイクロプラスチック

一次マイクロプラスチックとは、小さな粒子の形に製造したプラスチックのことで、ビーズ状になったものが該当します。過去に化粧品の成分や、歯磨き粉のスクラブとして使われていたもので、そもそも工業的に「小さい状態で製造されたもの」であることが特徴です。

一次マイクロプラスチックは粒子が小さいため、下水処理場のろ過装置でも拾えずに海に流されてしまい、さまざまな問題の原因となっています。

二次マイクロプラスチック

二次マイクロプラスチックは、ビニール袋やペットボトルなどが劣化して細かい破片になったものです。一次マイクロプラスチックと違い「元々は大きなものとして製造され、劣化によって細かくなった」という成り立ちがあります。

プラスチックは、太陽の紫外線や物理的破壊によって劣化するため、製品が大きかったとしても、時間とともに二次マイクロプラスチックとなってしまうのが難点です。

Question 4

マイクロプラスチックが与える悪影響

Accepted Answer

マイクロプラスチックは、海洋生物の生態系の破壊し、自然や人体に多大な悪影響を与えることが懸念されています。

大きなプラスチックゴミが分解されて5mm以下となったマイクロプラスチックは、海洋中に存在する重金属や残留性有機汚染物質（POPs）のような有害物質を吸着・濃縮することから、生態系への悪影響が懸念されています。

海洋生物に与える悪影響

マイクロプラスチックは海洋生物にとても悪影響です。魚類、甲殻類、貝類だけでなく、カモメやアホウドリなどの海鳥や、クジラやアザラシといった海洋哺乳類などの海洋生物がエサと間違えて食べてしまったマイクロプラスチックは、消化できず内臓にどんどん溜まってしまいます。マイクロプラスチックに有害な化学物質が付着していた場合は、体内に蓄積する可能性もあるでしょう。いずれの場合も、最終的に海洋生物が死んでしまう原因となります。

人体に与える悪影響

マイクロプラスチックは、人体に大きな悪影響を与えています。悪影響の原因となっているのは、海を漂っているマイクロプラスチックを、魚などの海洋生物がエサと間違えて食べてしまうことです。

そして海洋生物を人間が食べることで、マイクロプラスチックに由来する有害な化学物質が体内に蓄積する恐れがあります。その結果、免疫力の低下やがんの発生など、さまざまな悪影響の原因になると考えられています。

Question 5

マイクロプラスチック問題の現状は？

Accepted Answer

マイクロプラスチック問題は、地球規模で大きく広がっています。プラスチックを多用する国々の周辺だけではなく、北極や南極でもマイクロプラスチックが発見されているほどです。地上から海へのマイクロプラスチックの流出量は、年間約500万～1,300万トンとの推計が出ています。このうち日本では、2万〜6万トンを排出していると考えられています。

マイクロプラスチック問題とは？現状や人体や環境への影響・対策を解説

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